« 百合の植替え、晩秋の公園 | トップページ | この頃のこと »

2024年11月15日 (金)

木彫りの動物巡り

11月7日は体操会の年1回 の「歩こう会」でした。
参加者31名、体操後に公園内に置かれた木彫りの動物を巡りました。
良く晴れた風の強い日でしたが、園内は樹木が多いので、風はそれほどでもなく良かったです。

以前からいくつか置いてありましたが、最近になって急に増えたような気がします。
写真は当日に撮ったものと 以前撮ったものとが有ります。

体操会場からスタートし、坂を下って池の周りの道から。そばのベンチに錦鯉と鯰が別々に置かれていました。
Photo_20241115132101
緋鯉(錦鯉)も鯰も夏の季語です。
大鯰釣り上げし子に駆け寄る子   三村純也
子を寝かせ緋鯉現るように妻     松本勇二

池に沿って進むと、池と流れ込む川との境に、お魚を銜えたヤマセミがいました。
翡翠(カワセミ)の仲間ですね。
何日か前に置かれた一番新しい作品です。
Photo_20241115134601
翡翠は夏の季語です。
子の声と翡翠のゆくへ澱みなし   飯田龍太

少し進むと、さんが釣をしていました。
何か?釣れたようです。
Photo_20241115140201
狸は冬の季語です。
塊をほどきし狸三匹に   山田弘子

公園の入り口から放送塔まで 真っすぐに続く花壇の手前のベンチには兎と栗鼠です。
Photo_20241115141201
兎は冬の季語です。
兎親子福寿草亦親子めく    中村草田男
年逝くや兎は頬を震はせて   飯島晴子

童話や唱歌をもとにした句もあるのですね。
短日や兎つまづく木の根っこ   龍岡晋
兎より亀が早しと日向ぼこ     西川五郎

管理棟を過ぎた所で休憩し集合写真を撮りました。
ここに階段で上る小屋のようなものがあります。
Photo_20241115173501
子供が顔を出して辺りを見ていることもありますが、私は今まで登ったことがありません。
この日 はじめて上って見ると、階段の上でが迎えてくれました。
Photo_20241115155901

中に入ると、見上げた天井に 枝に止まった親鳥と、可愛い7つの子がいました。鳥の名前が分かりません。
後日、木彫りを作成中の方に教えて頂きました。
縞柄長とのことでした。
Photo_20241115160201
柄長は全国の平地から低山に生息し、北海道にいるのが縞柄長のようです。
柄長は夏の季語です。
枯蔓に縋り夕日の柄長啼き   小林黒石礁

日本庭園へ向かう途中、野外ステージの脇ではが耳を澄ませているような?
Photo_20241115151501
鷹は冬の季語です。
鷹一つ見付けてうれし伊良子崎   芭蕉  「笈の小文」


日本庭園の池のそばのです。
Photo_20241115143301
初鶏は元旦の夜明けに鳴く鶏で新年の季語。
羽抜鶏は冬羽から夏羽へと抜け替わる頃で晩夏の季語です。
鶏だけでは季語になりません。
永き日のにはとり柵を越えにけり   芝不器男

築山をが隠れるようにコッソリと歩いていました。
Photo_20241115144501
貂は冬の季語です。
天井に貂棲むといふ秘仏かな   三嶋隆英


日本庭園から遠回りして藤棚のところまで行って休憩しました。
藤棚の下のベンチにも栗鼠が。
その可愛らしく伸びた手に何か持たせてあげたいですね。
Photo_20241115145101
栗鼠は季語ではありません。
秋夜塗る吾子の芝居の栗鼠の帽     能村登四郎
丸太ステップを栗鼠のごとくに冬の子ら  蘖

休憩後は格納庫の近くで 羽を広げたです。
Photo_20241115155101
梟は冬の季語です。
ふくろうに真紅の手毬つかれをり   加藤楸邨


道を曲がってすぐに これはツキノワグマです。
Photo_20241115164501
熊は冬の季語です。
てのひらをやはらかく熊眠れるか   井上弘美

歩こう会で最後に見たのはこの可愛いでした。
Photo_20241115165101


以下 、「歩こう会」のコースを外れた場所の動物たちです。
カワウソ
解散後に撮りに行きました。
Photo_20241115165401
カワウソの季語はありません。


栗鼠
サークル状に見えるのは、特攻隊員が基地に向かう時の憩いの場でもあった「荒鷲達の憩いの庭園の跡」です。池だったとか?道からほんの少し入った場所ですが、人が入ることは少ないようです。
Photo_20241115165601

 

時計塔の下のオジロワシです。
国の天然記念物に指定されています。
残念ながら逆光です。
Photo_20241115151101
右横から
Photo_20241115151102
真後ろから見ると、名前の通り尾が白いです。
Photo_20241115151103
鷲は冬の季語です。
鶴ころろ鷲かんかんと啼いたりき   山口誓子


11月13日、散策中に木彫りの作業をされているところに出合いました。
Photo_20241115174701
公園内の動物たちは、全てこの方の作品とのことです。
翌日は細かいところを紙やすりのようなもので丁寧に作業をなさっていました。
完成したらどこに設置するのでしょうか?
楽しみです。



 

 

 

 

 

 

| |

« 百合の植替え、晩秋の公園 | トップページ | この頃のこと »

俳句」カテゴリの記事

日記」カテゴリの記事

コメント

どの木彫りも素晴らしいですねーー👏
私的には鳥たちの木彫りが好き!!

紅葉も進んで、日差しさえあれば散策にモッテコイの時季
木彫り達に会いに行ってみたいですね

投稿: ば~ば | 2024年11月16日 (土) 12時44分

こんにちは。
素晴しい木彫りの動物たちですね!
鳥さんも!シマエナガは白エナガでしょうか?
真っ白で可愛いですね♡
どれも丁寧に作られていますね?
お散歩も楽しみでしょう♡
素敵な!お写真有り難うございます♡

投稿: マコママ | 2024年11月16日 (土) 15時25分

ば~ば様
コメントありがとうございます。
色々な作品は2~3人の方が作っていらっしゃると思っていました。全てお一人でと聞いてビックリしました。
鳥も良いですが、私は作成中の牡鹿が楽しみです。
黄葉が日毎進んでますね。
黄かの子、ホシギキョウ、キルタンサスが植替えを待ってるしー、散策ばかりしてられませんね。

投稿: hikobae | 2024年11月16日 (土) 15時53分

マコママ様
コメントありがとうございます。
縞柄長の名前をお聞きした時、私はなかなか聞き取れず、しば??、しば??と繰り返したら、ゆっくりと「し・ま です。しま え な が 、です」と。
縞模様の縞ですか?、〇〇島の島ですか?と聞き直したら、それは分かりませんとのことでした。
気になって帰宅後に調べましたら、縞でした。
確かに白エナガと言いたいような 白さが良いですね。

投稿: hikobae | 2024年11月16日 (土) 16時08分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 百合の植替え、晩秋の公園 | トップページ | この頃のこと »