行く春
連休後半の今日はみどりの日、良く晴れて気持ちの良い天気です。朝の体操の傍にシートを広げたご家族ともう一組大人ばかりのグループが居ました。
小さな女の子がママと一緒に体操を真似ているのがほほえましかったです。
公園の花たちは日に日に姿を変えて、春は駆け足で過ぎてゆきます。
なのに、私の園内散策は週1回程度。
今年は牡丹の盛りを見逃しました。残念!
4月26日の牡丹
さすが牡丹、崩れても惹かれるものがありますね。
牡丹の今崩れんとする気品 稲畑廣太郎
牡丹の崩るるときを旅にあり 稲畑汀子
5月3日の牡丹
崩れゆく牡丹を見たのは初めてです。
まだ彩を残して名残を惜しんでいるように見えました。
並びに咲ていた芍薬
「立てば芍薬、坐れば牡丹」どちらも美しいです。
4月26日、日本庭園の筍
出始めのものから、ほとんど竹になったものまで色々。
実家の裏山で筍を兄が掘って、一輪車で私たちが何度も運んで、外竈の大きなお釜で母が茹でたこと。
懐かしいです。
二日目はもう筍といへぬほど 稲畑汀子
生きること許されてゐる筍も 小川龍雄
高松塚筍が伸び放題に 立石萌木
4月26日 御衣黄桜
かなり散って、花の姿のままに、根元を敷き詰めていました。
時計塔のタンポポはすっかり綿毛になりました。
たんぽぽのぽぽと綿毛の立にけり 加藤楸邨
藤棚の藤、今年は 八重咲きも咲いてますが、ほんの少しだけ。
何故かしら?
休めよと暮色がつつむ藤の花 鷹羽狩行
花壇の矢車草 今年も咲きました。
5月3日
日本庭園の松の新芽が伸びてます。
俳句では「若緑」と言いますが、
蠟燭の形に似ているので「松の芯」
まっすぐ空に伸びるので「緑立つ」
とも言いますね。
水音の絶えぬ名園若緑 岡本直子
あをあをとおのが丈あり松の芯 百瀬七生子
潮風に気比の松原緑立つ 吉田万喜子
気比の松原を 秋に訪れたことがあり、ふと懐かしく、緑立つ松原を思い浮かべました。
5月2日
放送塔から公園の出入口まで、芝生の中に幾つもの花壇が並びます。花壇をはさんだ 真っすぐな道は、私の足で300~400歩。
園児の列が進んでゆきました。
行く春を園児の列について行く 新海英二
明日は立夏。子供の日。
柏餅を頂きましょう。
日本庭園の彩翔亭に柏餅の旗がひらめいてます。
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コメント
花形が崩れていく様、あまり気にとめて見たことが無かったですが~無情とか哀しみばかり想っていましたが、それなりの風情もあるのね
御衣黄の落ちた花は初めて見ました、花の姿を保って芯部が桜色に色づくのね
様々な花が競って咲き、それぞれに散っていく
我が人生の散り際も、かく有りたいかと💓
投稿: ば~ば | 2024年5月 5日 (日) 07時58分
お早うございます。
いつも花にちなんだ俳句を載せていて楽しいです。
知らない俳句の多いい事。
我が家に以前松の木がありました。
松の芯と言うのですか。芯が出てくると切っていました。
べたべたするのです。
投稿: マーチャン | 2024年5月 5日 (日) 09時34分
ば~ば様
コメントありがとうございます。
中国で「花王」とされる牡丹の咲いているところを見逃してしまった残念な気持ちもあってよりしっかり見たのだと思います。
見ていて「崩れる」という言葉が浮かび、帰宅後に調べると、崩れる牡丹の句だけでビックリするほど沢山詠まれていました。
丸く切抜きした写真の御衣黄桜は、すぐ目の前に落ちたばかりの花を撮りました。
咲き初めは黄緑色だった中心部がピンク色になってから散るようです。
ば~ばさまに頂いたコメントに西行法師の有名な一首を思い浮かべました。
投稿: hikobae | 2024年5月 5日 (日) 14時40分
マーチャン様
こんにちは。
コメントありがとうございます。
俳句はその都度 歳時記などを開いてます。
なので、全ての句を知っていたわけではないですよ。
松の木もおありだったのですね。
松は秋にお手入れをするようですが、春も新芽を摘んで樹形を整えるようですね。
ベタベタするのは松ヤニでしょうか?
投稿: hikobae | 2024年5月 5日 (日) 14時55分