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2012年9月の投稿

2012年9月28日 (金)

奥の細道を訪ねて 第6回 白河~須賀川

9月23日(日)奥の細道を訪ねるツアー 白河~須賀川に参加。あいにくの雨。1日中しっかりと降られ、先日の上三依水生植物園でも降られ、晴れ女返上です。
白河の関は平安時代半ば頃には廃絶していたと推測され、芭蕉さんが訪れた時もその位置ははっきりしなかったようです。「曾良旅日記」によれば、芭蕉たちはまず、「新関」 関の明神があった所を訪れ、それから古関を訪ねたようです。
境の明神
旧陸羽街道に面して建つ神社で、下野と陸奥との国境に位置し、下野側に1棟、陸奥側に1棟の計2棟の社殿です。
下野側 玉津島神社
明治の火災で一度焼失したとのこと。
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案内板
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陸奥側 住吉神社
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安永6年(1777)に建てられた芭蕉句碑
 (風流の初めや奥の田植歌)
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白河の関 (案内板より)
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白河の関 本文 
『心もとなき日数(ひかず)重なるまゝに、白河の関にかゝりて、旅心定まりぬ。「いかでみやこへ」と、便りもとめしも断(ことわ)りなり。中にも、此の関は、三関(さんくわん)の一(いつ)にして、風そうの人、こゝろをとゞむ。秋かぜを耳に残し、もみぢを俤(おもかげ)にして、青葉の梢(こずゑ)猶(なほ)あはれ也。卯の花の白妙に、茨(いばら)の花の咲きそひて、雪にもこゆるこゝちぞする。古人(こじん)冠(かんむり)をたゞし、衣装を改めし事など、清輔(きよすけ)の筆にも、とゞめ置かれしとぞ。
  卯の花をかざしに関の晴着哉    曾良  』

白河神社にあった俳文碑
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NHK学園講座テキストより
白河の関の段は、『おくのほそ道』の中でも、最も 幻想行 の名にふさわしい箇所だといってよいでしょう。(中略)芭蕉は「青葉」の緑や「卯の花」「茨の花」の白の風景を楽しみながら、同時に、古歌に詠まれた梢をわたって吹く秋風の音や散り敷いた真赤な紅葉の色の風景を、頭の中に想い浮かべつつ、深い感銘に浸っているのです。ですから、ここでは現実に通り過ぎる 実 の景観と西行や能因の古歌に導かれた 虚 の世界とが二重映しになっているのであります。いや、むしろ芭蕉の古典の世界への強烈な憧れは、現実の景観を越えて、イメージの景観の方へ集中していっているとさえ思われます。
テキストによれば、曾良の句は竹田大夫国行という者が白河の関を通り過ぎる時、能因法師が「秋風ぞ吹く白河の関」と詠んだところだからと敬意を表して、平服を正装に改めて通ったという話をふまえたもので、芭蕉たちはその改まった気持ちを、「卯の花」を「挿頭(かざし)」に飾って関を越えようと表したものである。文学空間でのパフォーマンスであり、実際に芭蕉や曾良がそのようにしたとか、しなかったとかいう問題ではない。とのこと。何年か前に、はじめてこの句を見た時は、全く分かりませんでした。
白河関跡入口
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案内板 この右に関の森公園が続きます
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白河神社 
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古関蹟の碑 (傘をさしながら撮るので手振れのピンボケばかり)
白河藩・第12代藩主松平定信が文献などを紐解いて考証を重ねた結果、1800年に現在の白河市旗宿の地を古代白河関の跡地と認定して、「古関蹟の碑」を建立した。(ツアーで配布された資料より)
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白河の関は平安時代半ばに廃絶した後も、陸奥の入口として認識され続け、旅情をかきたてる歌枕の地となった。(ツアーで配布された資料より)
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境内には由緒ある樹がいくつかありました。
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関跡に隣接した関の森公園にある芭蕉と曾良の像
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須賀川へ向かう途中、道路際にあった宋祇戻しの碑
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須賀川 本文
『とかくして、越え行くまゝに、あふくま川を渡る。左りに、会津根(あひづね)高く、右に、岩城・相馬・三春の庄、常陸・下野(しもつけ)の地をさかひて、山つらなる。かげ沼と云ふ所を行くに、けふは空曇りて、物の影うつらず。
すか川(がは)の駅に、等窮(とうきゅう)といふものたづねて、四、五日とゞめらる。「先づ白川の関、いかにこえつるにや」と問ふ。「長途(ちやうど)のくるしみ、身心(しんじん)つかれ、且(か)つは風景に魂うばゝれ、懐旧に腸(はらわた)を断ちて、はかばかしう、おもひめぐらさず。
  風流の初めやおくの田植えうた
無下にこえむもさすがに」と語れば、脇、第三とつゞけて、三巻(みまき)となしぬ。
この宿(しゅく)の傍(かたはら)に、大き成る栗の木陰をたのみて、世をいとふ僧有り。橡(とち)ひろふ太山(みやま)もかくやと、閒(しづ)かに覚えられて、ものに書き付け侍る。其の詞(ことば)、
   栗といふ文字(もんじ)は、西の木と書きて西方浄土に便りありと、行基菩薩の、一生、
   杖にも柱にも、此の木を用ひ給ふとかや。
 世の人の見付けぬ花や軒の栗  』


芭蕉と曾良は旧知の俳人だった相楽等窮(さがらとうきゅう)を訪ねて須賀川に八日間滞在しました。
等窮が
どのような句を詠みながら白河の関を越えましたかと尋ねると,芭蕉は長旅の苦しさと、身心の疲れ、また、風景に心奪われ、故事や古歌を思い出し、昔懐かしさと感動で、思うように句が出来ませんでした。と答え、一句もなく此の関を越すのは気が進まないので、やっと「風流の初めや・・・・・」の1句を作ったと。この句を発句に等窮が脇句、曾良が第三の句を続け三巻の連句が出来ました。
芭蕉は等窮の家の近くで大きな栗の木の陰に隠棲する可伸という人の生き方に深く共感し、「世の人の・・・・・」と詠みました。栗の花は目立たないようでいて、しかし、強い香気があるのでその存在はおのずと知られる。その栗の花にも似た可伸の人柄をいかにもゆかしいと思ったのです。(NHK学園講座テキスト参考)

可伸庵跡の栗の木
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可伸庵跡&案内板
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俳文碑
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芭蕉句碑(世の人の見付けぬ花や軒の栗)
かなりの手振れです
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すぐ近くにある軒の栗庭園
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等窮像と案内板 先ほどの三巻の連句が記載されています。
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芭蕉と曾良の像もあります
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等窮宅跡には現在NTT須賀川ビルが建っています。等窮は須賀川宿駅の駅長であり、須賀川俳諧の宗匠であった。と記載されています。
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須賀川の街は「等窮通り」とか、「軒の栗通り」などの名があり、店舗などの軒行灯が沢山ありました。
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結の辻という広場があり、ここにも芭蕉と曾良の像があります
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等窮の墓がある長松院
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等窮の句碑(あの辺は つく羽山哉 炭けふり)
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芭蕉と曾良は須賀川滞在中に十念寺にも参詣したようです
十念寺案内板
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須賀川の女流俳人多代女が建てた芭蕉句碑
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震災の被害です
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二階堂神社(須賀川城址 本丸付近)も崩れており、危ないからと石段は登りませんでした。
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芭蕉記念館で芭蕉と須賀川の話を聞きました。その説明で可伸の俳号は栗斎(りっさい)ということを知りました。また、芭蕉は「かくれがやめたゝぬ花を軒の栗」と詠み、この句を発句にして、七吟歌仙を行い、のちにこの発句を推敲して、「世の人の見付けぬ花や軒の栗」となったことを知りました。
記念館にあった芭蕉句碑
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須賀川を発った芭蕉は石河の滝(乙字ヶ滝)にきました。橋から見ると滝が乙の字に見えます。今年の夏は雨が少なかったので少し欠けています。
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句碑と芭蕉&曾良の像です
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日帰りのツアーは今回まで、次回は1泊2日、二本松からです。

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2012年9月24日 (月)

9月句会

9月句会が20日にありました。が、残念ながら仕事の休みが取れなくて欠席投句になりました。友人Sさんが結果を郵送して下さいました。先生の選に4句入ったとのこと、特選にはいたりませんでした。
黒羽の大雄寺の蟻地獄です。
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ぜんでらの かいろうのはて ありじごく

大雄寺 回廊
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芦野の里の遊行柳です。
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かぜすずし あしのの ゆぎょうやなぎかげ
 原句 風涼し芦野の里の柳陰
 添削 風涼し芦野の遊行柳陰   
     ここははっきりと固有名詞を使うべきでした。

雨降る中の蝶(上三依水生植物園)です。
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あきちょうの はねひたととじ あめにたゆ
 原句 秋蝶や翅ひたと閉じ雨に耐ふ
 添削 秋蝶の翅ひたと閉じ雨に耐ゆ
    秋蝶の、秋蝶や、どちらにするか迷ったのですが
    やはり の でした。
    揚羽蝶か、秋蝶か、これも迷いました。

同じ植物園ですが... 俳句は詩ですから...サワギキョウです
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はなのなを しるたのしさや はなのなか

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2012年9月16日 (日)

チャドクガの幼虫

先日、姫サザンカで発見した毛虫はチャドクガの幼虫だと分かりました。毛虫の画像で検索し、似ている毛虫のサイトにチャドクガとありました。毛虫に直接触れなくても、毛虫の針が風に乗って洗濯物につき、皮膚炎を起こすことがある。軽装で毛虫退治をすると皮膚炎になるかもしれない。とのことで、私の状況とぴったりです。写真を撮った後、先週の2日間ぐらい両腕にぽつぽつ赤い発疹が出来ていたのです。用心しなければいけませんね。
姫サザンカにいたチャドクガの幼虫
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この枝の長さは親指ぐらいです。

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2012年9月14日 (金)

ペチュニア

今年は5~6年ぶりに種を蒔いてペチュニアを咲かせました。散歩すると、あちらこちらで見事な花を見かけます。我が家のはちょっと劣りますが咲いてくれました。
クリックで拡大できます
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以前は細かな種をそのまま蒔きましたが、今年はペレットシードを使ってみました。微細な種を纏めて蒔きやすくした種です。花色は3種類が混ざっていました。単独の鉢とビオラのプランターの中とに移植しました。
開花までの様子
発芽

0503_2_2  0512 ビオラのプランターに移植
Photo_2単独の鉢に移植
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2012年9月 7日 (金)

キレンゲショウマを見に行きました

9月4日、去年京都の紅葉狩り以来御無沙汰していた友人と、日帰りツアーでキレンゲショウマ(黄蓮華升麻)を見に行きました。キレンゲショウマは深山の湿った木陰にまれに見られる花で、紀伊半島の大峰山系、四国、九州に自生し、朝鮮、中国東部にも分布しており、小説「天涯の花」に登場するとのことです。
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日光塩原温泉に近い「上三依(かみみより)水生植物園」と「東京大学大学院理学系研究科付属植物園日光分園」と長~い名前の通称「日光植物園」を見学しました。この日光植物園は、奥の細道のツアーで歩いた憾満ヶ淵に沿った高台にあり、園内から霊庇閣(護摩壇)が真下に見えました。バスの中で○○ショウマと名の付く植物6種のメモが配布されました。ヤマブキショウマ・トリアシショウマ・サラシナショウマ・イネショウマ・レンゲショウマ・キレンゲショウマで、バラ科であったり、ユキノシタ科であったり、キンポウゲ科であったりと異なるようです。
お目当てのキレンゲショウマはユキノシタ科、レンゲショウマはキンポウゲ科。どちらも両方の植物園にありました。
キレンゲショウマ(ユキノシタ科)
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レンゲショウマ(キンポウゲ科)
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サラシナショウマ(キンポウゲ科)
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トリアシショウマ(ユキノシタ科)
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ヤマブキショウマ、イネショウマは分かりませんでした。
植物専門のガイドさんが同行して下さったのですが、ガイディングレシーバーは無く、日光ではマイクも使えないとのこと。傍を離れずについて歩くのも、写真を撮りながらでは無理がありました。
朝、車の横転事故があり、渋滞して遅れがでたので、見学の順番を入れ替えて近い方の日光植物園を先に見学しました。
日光植物園で出逢った花たち
ギンパイソウ  子供の頃、家の縁側のたたきに沿って沢山咲いていました。
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タマアジサイ
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アキノタムラソウ
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オタカラコウ  トンボが沢山止まっていました。
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クサボタン
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シシウド  出羽三山で月山から湯殿山への途中、沢山咲いていたのを思い出します。
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テンニンソウ
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ヤマホトトギス
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ミソハギ 群生して綺麗でした。
苗場山だったか?はっきり覚えていませんが、沢山咲いていたヤナギランに似てますね。
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モミジバハグマ
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ツルニンジン 花の中を覗くとホタルブクロのようでした。
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ツルボ
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これ、分かりません? 一生懸命メモを取ったのに...
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トンボが止まっているこれも○○ショウマかしら?
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バス乗車中(午前中)は日除けのカーテンを使いましたが、上三依水生植物園に着いた時は雨がしっかり降っていました。雷も鳴っていたので、ガイドさんのマイクは使えませんでした。
園内は水生植物池・湿性植物池・ロックガーデン・高原のお花畑・乾生草原・湿性草原・乾生高木林・和風庭園などを散策できます。
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上三依水生植物園で出逢った花たち
入口をはいるとすぐ「五代目ニュートンのりんごの木」がありました。
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揚羽蝶が雨に絶えているのはシュウメイギクの蕾でしょうか?
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水生植物池  睡蓮も少し咲いていましたが... これは
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花は咲いていませんが、黄色のミズバショウもあるのですね。
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はじめて聞く名前です。カラマツとは全く違いますね。
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雨だったので見ることができました。夕方とか曇りでないと見られない花です。Photo_36

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秋の七草のひとつ
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秋の七草を訪ねてみるのも良いかしらね。
他にも色々な花がありました。でも、すぐに忘れてしまいそうです。

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