三陸路を訪ねて (2日目)
4月30日、2日目は被害の大きかった場所を廻りました。義援金と生協で支援金付きの食品を継続して買う以外、ボランティアに参加することもなく過ごしてきた私がここで被災地の写真を載せてもいいか?躊躇いました。でも、その地に立ったということで、決して忘れることはない。これから何か出来ることがあればさせて頂きたいという思いでアップしました。
休暇村気仙沼大島の朝、昨日は真っ暗で分からなかったけど窓から海が見えました。
写真は全てクリックで拡大します
田中浜です。朝食前に1時間ほど散歩しました。
高台にある休暇村からすぐ下の海岸へ降りると、体験四阿がありました。水道の蛇口が並びキャンプ場ですね。
ここから海を見ると
瓦礫の山に行くと材木・車・陶器・衣類・家電等々きちんと仕分けされていました。材木も大・中・小と分かれ、ここまでするのは大変なことだったと思います。置物などが瓦礫の山の前に飾るように置かれてあるのを見ると心が和みます。
遊歩道があった所かしら? このような楽しげな道を海を見ながら散歩したんですね。
展望デッキ。作業の方達が休憩に使っているのでしょうか?
1日も早く復興し、子供たちの元気な声がこの浜に戻ってきますように...
船で気仙沼に戻り陸前高田へ向かいました。
またカモメと遊びました。手に持った海老せんを取るカモメの早いこと、その瞬間は撮れません。カモメは嘴で取るけど、鳶は脚で取るから爪で怪我をしないようにとのことです。
奇跡の1本松。近くまでは行きませんでした。
高田松原といって7万本の松の木があった所ですが、その1本だけが残り、見る人に勇気と希望を与えています。残念ながら根が塩で駄目になっているようですが、クローンが育っていると聞きました。
車窓から見た陸前高田。この記事を書きながら、写真の整理をしていると涙が溢れてきます。復興の道のりは未だ遠いと感じます。
中学校でしょうか?桜の中に仮説住宅がみえます。他の地区でも沢山の仮設住宅を見ました。1日も早く元の生活が出来ますようにとお祈りいたします。
碁石海岸(大船渡市) 20分程の散策です。桜がきれい!いかせんべいも美味しかった。3種類有り、いかすみがいばん美味しかった。
現地専門ガイドによる説明は釜石の予定でしたが、大槌町になりました。
ここの被害も甚大、町長と40名(私の聞き違いでなければ)約4分の1の職員さんが亡くなられ、復興の遅れをとったそうです。
町役場です
お線香もお花も供えず、黙とうだけしていただければとのことで黙とうを捧げました。
公民館です
震災前の公民館
ガイドさんが二つの時計の針に注目して下さいと、左が町役場、右が公民館です。地震が発生したのは14時46分でした。
大槌病院
写真中ほど、山に向かう白い手すりのある段々があります。そこを避難していったそうで、高齢の方とか大変だったと思います。
残っている建物はほんとに僅か
耳が遠くて聞き取れなかったことが多く残念!説明して下さった方は若い二人の女性でした。主に説明した下さった方は震災時は千葉に住んでいて、4日間ご両親とお姉さんに連絡できませんでしたが、その後親戚の方から無事でいるとの連絡があったそうです。「皆さん泣かないで下さいね。私たちは前を向いて頑張っていますから..皆さんも前を向いて元気でね、、、」と言って下さいました。お二人のガイドさん有難うございました。復興したこの町にまた来たいと思います。
今回の一番北は、陸中海岸国立公園の北山崎です。今まで全く知りませんでしたが断崖絶壁の景勝地です。
このツアーには三陸鉄道島越駅再建の支援金1人1000円が含まれていましたが、ここでその記念品(ハガキ2枚&北山崎の写真を貼った小石)と記念乗車券(再開した小本駅~宮古駅)を頂きました。嬉しいけど、僅かばかりの支援金でこんなにまでして頂くなくてもと思います。島越駅は平成26年3月に完成予定だそうです。
ハガキ
バスで島越駅まで戻りました。駅は津波で全てなくなり、宮沢賢治の詩を刻んだ碑だけが残っていました。
赤いプレートが津波の高さです。
小本駅から宮古駅まで三陸鉄道に乗車(約40分)、走行中の車内でも現地ガイドの方が写真を持って説明して下さったのですが、電車の音に消され全く聞き取れません(私だけですが)残念!
ここでデジカメの電池切れです。
きょうの宿は休暇村 陸中宮古です。
ホタテの釜めしは湯気でくもってます。写真はちょっと足りないね。
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コメント
2日目の旅日記を楽しませて?いただきました。1日目から一変し被災の状況を細かくレポート下さり写真も被災の被害に解説がついておりより臨場感が出ます。放射能汚染がなければとっくに片付いておるだろうと思われる瓦礫の山といまだに再建できなく更地の現地私なんかは報道写真を見るだけでなかなか実感がわかないのが事実ですが地震がありマンションが揺れるたびに以前よりか恐ろしさが増します。それは現在の被災者のように住むところがなくなる恐怖です。現在の平凡な生活が続くことを切にのぞみます。2日目の夕食は現地の野菜を中心とした海鮮料理ですね。おいしそ~
帰宅中の車中で写真整理していて涙したことは本当にhikobaeさんの心根を表しておりすばらしいですね。
投稿: 花知らず | 2012年5月 6日 (日) 15時33分
花知らず様
ほんとに他人ごとではない、あのような地震がきたらどうなるかとの不安は常にあります。といいながら対策は不十分なのですが...
記事の書き方が悪くてすみません。帰宅中の車中ではなく、帰宅後なので、記事の訂正をしました。
投稿: hikobae | 2012年5月 6日 (日) 21時46分